効率的なランニングフォームとは

 私は現在52歳で、もうすぐ53歳になります。走り始めたのも48歳の時で、決して若くはありません。若い頃なら脚の筋力に余裕があり、脚の力だけでフルマラソンも走り切る事が出来たかもしれません。実際、走ると言う動作は、脚を身体の前に出して後ろに送る動作の繰り返しと考えていました。当然、走り始めたばかりの頃は、その概念で走っていました。そもそも陸上経験がないから、基本が分かっていない。そう言った認識すらなかったのです。 しかし、走っても走っても中々楽にならないし、スピードも上がらない。そこで、もっと楽に速く長時間走り続ける方法はないか模索し始めました。その中で、いろいろと気付いた事がありましたのでお話します。

 イラストに、走っている人が二人描かれていますが、二人共地面に着地する直前を表しています。つまり、同じ工程の瞬間です。右と左では全然違うじゃないかと思われるかもしれませんが、どちらとも脚が地面に着く直前なのです。なぜこの二人のランナーは、こんなにもフォームが違うのか。よく、腰高のフォームとか、骨盤を前傾させる、身体の真下で着地すると言う表現がされます。一体それらはどういう事なのか、何を意味しているのか、そうなる事で何が変わるのか、このイラストから考えてみたいと思います。

 左のランナーも右のランナーも走っているのですが、どちらのランナーが速く見えるでしょうか。左のランナーは脚を前に出して走っています。反対側の脚は地面を目一杯蹴って後ろの方まで持って行っています。これが私が最初に考えた走る動作です。しかしこれでは脚の筋力ばかりを使ってしまうし、脚が前に突っ張り、踵にかかる着地の衝撃が大きくなります。身体の前に脚を付いているから、ブレーキにもなります。前から後ろに大きく脚を移動させるので、そのために使うエネルギーも大きくなります。移動距離が長いので、時間がかかるからピッチも上げらません。つまり、効率の悪いランニングフォームと言う事になります。

 右のランナーの場合、着地の瞬間に脚は身体の真下に来ています。真下に来ると、脚に力を入れなくても自然に脚が後ろに運ばれます。イラストで描かれていますが、着地の瞬間に反対側の脚はすでに前方に送られています。こうする事により、次の一歩が速くなり、脚が後ろに流れなくなります。脚が流れなくなると、足裏が地面に付いている時間が短くなるので、脚への負担が減り、疲れが少なくなりますし、怪我もしにくくなります。

 走る動作といっても、これだけの違いがあるのです。人によって体形や骨格も様々ですから、これが正解と言うものはありません。トップランナーでもランニングフォームは様々です。言葉にするのは難しく、受け取る人によっても解釈の仕方も様々です。しかし、基本になる動作は存在すると思っています。実際にその動作を行うために、どの様なトレーニングを行うのか、何を意識すればよいのか、私の出来る範囲で書いてみたいと思います。

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